ダイエットをしようと決めたとき1番行われるのが外でランニングです。そして、1番継続が難しいのもランニングです。これには様々な理由があり、「外が暑いまたは寒い」であったり、「疲れる」「しんどい」といったランニング自体の運動強度が高いことが原因だと思われます。また、ランニングとなるとそれなりの時間行わないといけなかったりして、継続するのはなかなか難しいと思われます。私もパーソナルトレーニングを行う際、「ランニングを継続して行っています!」という人はなかなか見られません。
そんな中で、家でも気軽にできる10分だけのダイエットであればみなさん気軽に行えて継続できるのではないかと思い、この章では気軽で効果を出せるダイエット運動を紹介させていただきます。10分だけなので、強度は低いわけではありませんが、10分を継続していただくだけで着実とに効果が出てくるのでぜひ、ランニングを継続することが苦手な人は実践していきましょう。
この運動というのは、体の大きい筋肉である腹筋、ももの筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングス、大殿筋)を鍛えて、そのあと少し運動を行うという流れになっており、筋肉も鍛えつつ、脂肪も燃焼できるのでより効果的なトレーニングとなっているので早速見ていきましょう。
10分で痩せられるメカニズム

なぜ10分で痩せることが可能なのか。簡単に言うならば、効率よく痩せるために必要な運動が詰め込まれているからです。
具体的な要因を説明すると
・大きい筋肉を鍛えるから
・筋トレをすると痩せやすい体になるから
<なぜ大きい筋肉を鍛えるとダイエットが効果的になるのか>
ダイエットにおいて大きい筋肉を鍛えることは効果的です。

これは単純な話であり筋肉というのはエネルギーを消費します。そして、筋肉が大きいとその分多くのエネルギーを消費します。なので、大きい筋肉というのは体の中でより多くのエネルギーを消費していることになります。そして、その多くのエネルギーを必要とする筋肉を鍛えるとさらにより多くのエネルギーを必要する筋肉へと成長していきます。そうすることにより、普段の生活において今まで消費していたエネルギーより、さらにエネルギーを消費するので1日トータルの消費カロリーが跳ね上がります。まとめると、基礎代謝が上がり、痩せやすくなるということです。
<大きい筋肉>
体の中で代表的な大きい筋肉は
・大胸筋-胸の筋肉
・腹筋-お腹の筋肉
・広背筋-背中の筋肉
・ハムストリングス-もも裏の筋肉
・大腿四頭筋-もも前の筋肉
以上が有名な大きい筋肉になります。
<筋トレをすると痩せやすい体になる>
筋肉内にはミトコンドリアというものが多数存在しており、ミトコンドリアはエネルギーを消費する役割をしています。摂取した栄養が毛細血管を通じて筋肉内に入ってきてミトコンドリアがその栄養(エネルギー)を消費して筋肉のエネルギー源を作り出す役割をしています。
このミトコンドリアというものは筋トレを行うと増えていくのです。ミトコンドリアが増えるということは、よりエネルギーを消費する量が向上する。この流れで、筋トレをすると痩せやすい体になると解釈できるのです。

以上のことから筋肉は鍛えるとミトコンドリアが増え、よりエネルギーを消費するようになります。そうすると基礎代謝が上がり、1日のトータルエネルギー消費量が向上するのです。
走らなくても多くの脂肪が燃焼されるメカニズム

※カロリー=エネルギー
走らなくとも、筋トレ直後の運動は脂肪が燃えやすいのです。
理由として
・成長ホルモンによる影響で脂肪が燃焼されやすくなる
・筋トレを行うことによりその部位の脂肪は燃焼されていく
<成長ホルモンによる影響で脂肪が燃焼されやすくなる>
筋トレ直後というのは筋肉を合成させる成長ホルモンが分泌されます。この成長ホルモンというのは筋肉の合成以外にも脂肪分解の役割も担っています。この成長ホルモンが多く分泌された状態で運動を行うことによりより、効率的に脂肪が燃焼されるのです。
例えば、筋トレを行わず、いきなり軽い体操を行います。その時、100カロリー消費したとしましょう。しかし、筋トレ後に同じ強度の運動ををしたとしたら101カロリー以上消費されるということです。
なので、ランニングを行わないからといって脂肪が燃焼されにくいわけではないのです。筋トレを事前に行うという工夫により脂肪がより燃焼されるというメカニズムになっているのです。ですが、ランニングを継続できる人であれば、筋トレを行い、次にランニングを行うと効率はより良くなります。
<筋トレを行うことによりその部位の脂肪は燃焼されていく>
筋トレを行うことによりその部位の脂肪分をより燃焼するという実験結果が出ています。おそらく、筋トレを行っている部位はよりエネルギーを必要とするので、筋肉から近い脂肪を分解しやすいのではないかと考えられます。
足の筋トレをしていれば足の脂肪は落ちやすいですし、お腹の筋トレをすればお腹の脂肪は減少しやすいということになります。
となると、ランニング以外にも脂肪を燃焼させることは可能であり、特異的に脂肪を燃焼させることが可能だということが分かります。
以上のことから
ダイエットにて筋トレを行うと、成長ホルモンの影響により脂肪は分解されやすくなり、特異的な部位の脂肪を燃焼させることが可能になります。なので、ランニングを行わなくとも脂肪は効率よく分解されていくということになります。

手軽で行える10分トレーニング
早速行っていきましょう。実際に行うときは10分を測って行うとモチベーションを保てて行えます。
<下半身メニュー>それぞれ15秒行い10秒休憩する。これを3周行う。
➀スクワットを行う

スクワットの注意点
・膝が足先より前に出ない
・背中は真っすぐ維持をする
・ももが床と平行になるまで下げる
②片足を前に出したスクワットを片足ずつ交互に行う(フロントスクワット)

・膝が足先より前に出ない
・背中は真っすぐ維持をする
・ももが床と平行になるまで下げる
・しっかりと前足で押し戻す
③横に足を出すスクワットを片足ずつ交互に行う(サイドスクワット)

・膝が足先より前に出ない
・背中は真っすぐ維持をする
・しずめるところまで沈む
<腹筋メニュー>下半身メニューが終わったら1分休憩して行う。15秒行い10秒休憩を3周する
➀バンザイする腹筋

・両手両足を伸ばして仰向けになり、バンザイ状態から両手両足くっつけるように体を丸める
②足横倒し腹筋

・仰向け状態から股関節を90°まげ足を天井に伸ばす
・左右に足を倒していく
③自転車動作を行う腹筋

・仰向けになり手を後ろで組み、膝と股関節を90度にする
・足を自転車をこぐように動かし、上半身は左右にねじる
<全身有酸素運動>
➀ジャンプをする
②しゃがむ
③足を素早く伸ばし腕立てを行う
④足を素早く戻す
➄直立する
これをスムーズに5周行います。
残り時間がありましたらしっかりももを上げその場で時間まで足ふみを行います。
10分間でもかなり疲れるものと思います。頑張ってこなしていきましょう。
まとめ
10分間で痩せられるメカニズムは、先に筋トレを行うことにより、脂肪分解作用のある成長ホルモンを分泌させ、より脂肪が燃焼されやすくなる仕組みになる。そして、鍛える筋肉が大きい筋肉なので、よりエネルギーを必要とし、基礎代謝が向上します。激しい筋トレを行い、最後に全身を使った有酸素運動を行うことにより、脂肪の燃焼を促す。以上のことにより10分間でも痩せることが可能になっております。
外で走ってダイエットを行うのが苦手だという人は、この章で説明させていただいたトレーニングを実践してみましょう。

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